日本付近の経度1秒の実距離
以前、
d:id:Say-no:20081203:p2
こちらの記事で「地球上における角度表記→メートル表記の大体の長さ(経度上)」なんていう記事を書いて、
赤道上での経度1秒の実距離や、逆に実距離が何秒や何分に相当するのかを表にしてみたことがあります。
でも、日本付近だと、赤道よりはだいぶ緯度が高いので、同じ1秒でも実距離はより短くなってきてしまいます。
そこで、今回は日本の関東地方(大体埼玉県辺り)を通過する、北緯36度線上での経度1秒の実距離を求めてみたいと思います。
まずは、北緯36度線上での地球の円周長を求める必要があります。
※以下、地球を球と仮定して話を進めます。
左の図のように、北緯36度線上の円周長は、半径Lの円の円周と言えます。
半径Lの求め方は、三角関数を用いて、
L=r*cos(36°)
となります。
円周は2πrですから、2*π*r*cos(36°)となります。
その解を360で割れば1度の長さが、360*60で割れば1分の長さが、360*60*60で割れば1秒の長さが求まります。
という訳で、R言語で使える表現で書くと、
(((40000/(2*pi))*cos(pi/5))*2*pi)/(360*60*60)
こんな感じになり、この計算結果だと単位がkmになってしまうので、さらに1000を掛けてあげるとm単位に置き換わります。
ちなみに、Rで角度の単位はラジアンを使うことになっているので、36度は、360/10ですから、2π/10=π/5で表され、πはpiと書くことになっているので上記のような表現となっております。
これで実際に計算してみると、1秒の長さは24.96966mとなります。
だいたい25mくらいということですね。
ちなみに地球が正しい球だとすると、上記の球では子午線の長さも40000kmと仮定でき、
緯度1度の長さは、赤道上での経度1度と同じ長さと等しくなります。
こちらは経度の数値にかかわらず地球上どこでも同じで、
緯度1秒は先の記事と同じく、30.86419753mとなります。
なので、日本付近では緯度経度1秒で囲まれる四角形は東西方向が約25m、南北方向が約30mの長方形となります。
DebianでのQuantum GISの利用(非公式リポジトリhttp://debian.gfoss.it/ から非公式パッケージを使う方法)
QuantumGIS(QGIS)はDebianでは公式リポジトリだと長らくバージョン1.4.0のままアップデートが行われていない。しかし公式サイトでは先日ついに1.6の正式リリースが発表された。
とりあえず自分自身は1.5でも(場合によっては1.4でも)困っていないのだが、APTで1.6がインストール出来るなら、アップデートしたくなるのが人情というもの。ましてや、公式サイトにも「非公式パッケージだけど最新版はこっちのを使ってもいいよ」なんて書いてあるならなおさら( http://www.qgis.org/wiki/Download#Debian )。
で、実は前からこのリポジトリ経由で1.5は入れようとしていました。ただ、インストールは完了するものの、起動しようとするとうんともすんとも言わず、立ち上がらない、という現象が起こっていました。dmesgをみると、どうもセグメンテーション・フォールトを起こしている模様。原因が良く分からず、しばらくそのまま放置していたのですが、1.6にも上がったし、インストールしたら何か変わるかな、と思い、今まで通りの方法でやってみたらやっぱり同じようにセグフォが出て立ち上がらず…orz
で、何か変だな、と思い、もう一度手順通り最初からやってみたら、なんとうまく立ち上がるじゃないですか。
原因はapt-keyがちゃんと更新出来ていなかったことにより、更新されるべきパッケージがきちんとインストールされていなかったこと…。なんて初歩的な…。今までsynapticをアップデートした際に「http://debian.gfoss.it/ からの鍵を更新できませんでした。」ってエラーメッセージが出ていたんですが、華麗にスルーしていました。それをスルーしてもちゃんとリストは更新されていたし、最新パッケージはインストールされていたので…。でもやっぱりそれじゃダメだったのね…。きちんと鍵を更新してあげたらいくつかのライブラリが更新されて、かくしてきちんと起動するようになりました。
で、なんでこんな事になっていたかと言うと、鍵の更新がうまくできなかったから。
http://debian.gfoss.it/README
には、
「wget -O - http://debian.gfoss.it/debian-gfoss.key | apt-key add -」
これをタイプしなさい、って書いてあるのですが、sudoでこれを実行すると
gpg: 「/etc/apt/trusted.gpg」が開けません gpg: keydb_get_keyblock failed: eof gpg: 書込み可能な鍵輪が見つかりません: eof gpg: 「-」の読出しエラー: 一般的なエラー gpg: import from `-' failed: 一般的なエラー
ってエラーが出ます。なんか変だなぁと思って、困ったときの「Debian GNU/Linux スレッドテンプレ」!!鍵の更新方法をもう一度ちゃんと調べて見たところ、ちゃんと書いてあるじゃないですか!!
http://debian.fam.cx/index.php?AptGet#tde3c371
上記のコマンドではパイプを使用するので、sudo を使いたいときは、(sudo(8) 参照)
$ sudo sh -c "gpg --armor --export (鍵 ID) | apt-key add -"
su を使いたいときは、
$ su -c "gpg --armor --export (鍵 ID) | apt-key add -"
として下さい。
sudoの中で単純にパイプを使うとダメなのね…orz
なので、一旦su -でルートになってから普通に上記コマンドを入力してみたら、エラーも出ずにあっさり鍵更新。で改めてsynapticのアップデート→アップグレードをすると、あら不思議、いくつかのパッケージの更新が!!さっき最新状態にしたばかりなのに!!!ということで、鍵が更新されることによりインストールされるパッケージがあり、これによって発生していた依存関係の問題が解消され、無事起動するようになりました。
なんかすごく単純なことでずいぶん悩んでいたみたいなのですが、やはり基本を忘れるな、ということですね。
ではでは。
再利用が可能な地形・衛星画像サイト
もうご存知の方も多いかもしれませんが。
Wikipediaの「Japan Map Chikei.gif」の画像として登録されているものの元になったデータです。
パブリック・ドメインなデータを使用し、Mapserverを用いて構築されています。
とくにクレジット表記はいらないみたい*1ですが、一応WebサイトのURI「www.demis.nl」と入れればよいと思います。
こちらはNASAが収集した衛星画像を公開しているサイトです。
かなり高解像度のものもあり、最高で500 meter/pixelの画像(ただし配布はBitTorrent)も用意されています。
また各地域ごとに切り出した画像は、高解像度のものがJPEGイメージでそのまま公開されています。
こちらも“NASA’s Earth Observatory.”とクレジットを書けばだれでも利用可能みたいです。
先生に頼まれて調べていたのですが、なかなか良いサイトを見つけました。
こうした画像って、必要な時は急に必要になるので、日ごろから目に付いたサイトをストックしておきたいですね。
忘れないように…
昨日、またも1TBのHDDを購入してしまいまして、
この週末にまた引越し作業を行なっております。
で、
稼働中のWindowsシステムドライブを別のHDDに移行する方法 - 古都の片隅で…
ここでもやった手法でやろうとしたのですが、随分時間が経ってしまって、すっかり忘れてしまっていました…(笑)
とりあえずはまったところ。
ここでハマりました(笑)同じ容量同士のコピーだったので、先にコピー先のHDDにご丁寧に同じパーティションを作成してからコピーしようとしたら、コピー元のパーティションを「コピー」して、コピー先のHDDに「ペースト」しようとしても、「ペースト」ができない!!なんでかなーと思って色々試してみていたら、パーティションが設定されていない状態の時に「ペースト」ができる状態になったので、なるほど、そういうことか、と納得しました。
という訳で、現在コピー中。
実はこの前に、ほぼ日中のほとんどの時間を使ってWindows上から「管理ツール」を使用して、パーティション作成→フォーマットをやっていたのですが、それが上記の作業で全くの無意味だったことは内緒です(泣)
ArcheOS次期リリース版
久々にArcheOSのサイトを見てみたら、
http://www.arc-team.com/archeos/wiki/doku.php
だいぶ変わっていました。
具体的にはプロジェクトのサイトが移動していました。
http://www.archeos.eu/wiki/doku.php
そして嬉しいお知らせが!!
前回のリリース(ver.3)からUbuntuベースになっていましたが、
次期リリース(Ver.4)はDebianをベースに開発が進んでいるそうです!!
嬉しいなぁ…。
Windows7で起動復旧する方法
XPまでは、ブートがイカれた場合は、お経のごとく、fixboot fixmbrだったわけですが、
Vistaからはこのコマンドはありません。
で、我が家のMacbook ProでLinuxのインストール過程において間違えてGRUBを上書きしてしまって
トリプルブートがぶっ壊れてしまったのですが、
たまにしかやらないもんだから、ブート復旧の仕方をすっかり忘れてしまっていて、
このやり方に気づくまで1〜2ヶ月放置になってしまいました。
Vista以降は(というか、今回はWindows7ですが…)復旧モードで起動した後に、
コマンドプロンプトから
bootrec /fixboot
bootrec /fixmbr
で回復しました。
また忘れそうなので、ここに書いておこうと思います。