Debianインストール作業の続き

先日途中でほったらかしにしていたDebianのインストール作業の続きを行いました。
前回はネットワーク周りの設定がよくわからなかったので放置したままとりあえず仮インストールをしてみたのですが、
今回はその辺の設定をきちんと聞いてからインストール開始。
ただし、きちんとIPアドレスやプロキシの設定を行っても
ネットワーク経由で最新パッケージをダウンロードしてきてインストールと言うわけにはいきませんでした。
原因はよくわかりませんが、研究所のゲートウェイとかに引っかかっているのでしょう。
(統合デスクトップ環境が立ち上がって、プロキシの設定をきちんとしてあげればWWWには接続できましたし、
Synapticによるパッケージのアップデートなども可能でした。)
なのでとりあえず最新パッケージはあとでアップデートすることにしてとりあえずは書籍付属のDVDに収められているパッケージでインストール。


実はここで問題が。
普通に質問に答えていくだけでかなり順調にインストール作業は進むのですが、
どうしてもXwindow関係で画面の設定を行うところで、どう設定してあげればいいのかわからず
適当に指定してやり過ごすと、決まってインストール後に立ち上がる統合デスクトップ環境の画面解像度が
640*480か800*600しか選べなくなってしまうのです。


これは自宅の環境でインストールしていても同じ現象が起きていて、
既に認識してはいたのですが、
こちらに関してはビデオカードMatroxのmillennium P650というマイナーなカードなので、
仕方ないのかな、と問題解決を後回しにしていたのでした。


しかし今回のものに関してはビデオカードNvidiaのGeForce2 GTSなので、
さすがにDebianも知ってるだろう、ということで、
本腰入れて解決を試みようとしました。


これまでは単純にインストーラ任せで設定ファイルをいじろうとかは思わなかったのですが、
今回はきちんとやろうと、先日買った本の「Xを使おう」の所で紹介されているものを実行してみました。


とりあえず無難な設定にしてインストールを完了すると、
一瞬コマンドラインのログイン画面が表示された後にGUIのログイン画面が表示されますが、
それでログインしても最大でも800*600の画面しか表示できない状態で統合デスクトップ環境が立ち上がります。
そして、もしそもそもインストーラで画面の設定に失敗すると、
インストールが終了して再起動したあとにXserverの立ち上げに失敗しましたという内容の英語のメッセージが表示されて、
コマンドラインのログイン画面が表示され、入力待ちの状態になります。


ここからとりあえず上手いことGNOME環境を立ち上げられるようになったところまでの過程を書きます。


まずはログイン画面でRootログインをします。
この状態だと日本語が正常に表示されない状態なので、
日本語コンソールを立ち上げます。
これは先の本の68ページに書いてある通りに行いました。
(ちなみにこの本に書いてある推奨される方法(jconsolewrapper)はうまくいきませんでした。
インストールしようとすると、E:(DVD-ROMドライブ)にそんなパッケージはないよ、というエラーが表示されてしまいます。
原因は不明。)

# jfbterm -q -c other,EUC-JP,iconv,UTF-8

成功すると画面がリフレッシュされて、日本語が正常に表示されるようになります。


続いて、Xfree86の設定を行います。
先の本ですと199ページから。
Xの基本環境を構成するパッケージをインストールします。

# apt-get install read-edid mdetect
# apt-get install x-window-system-core mlterm twm

うまくいくとXサーバーのxserver-xfree86パッケージのdebconf設定に入ります。
ビデオカードの設定はNvidiaのGeForce2 GTSなのでnvを選びました。
その後は適当に「はい」とか「いいえ」をデフォルト通りに選んでいきましたが、
マウスについてはPS/2接続のインテリマウスだったので、
マウスポートは/dev/psaux/を選び、マウスのプロトコルはImPS/2を選びました。
次にディスプレイの自動認識は「はい」、
LCDバイスは「はい」を選びました。
するとディスプレイの設定方法が「Medium」か「Advanced」しか選べなくなります。
「Medium」の設定では何度か試したもののうまくいかなかったので、ここでは「Advanced」で行いました。
今はあかねださんからお借りしたWacomの「DTU-710」でしたので、
水平同期の周波数範囲と垂直リフレッシュを手動で入力します。
その後利用可能な解像度を設定する画面になるので、
このディスプレイですと最大解像度が1280*1024ですので、そこまでを全てチェックします。
その後も幾つか質問が続きますが、基本的にデフォルトの選択肢で良かったと思います。

これで一通り設定が終わりました。
再びコマンドプロンプトに戻ってコマンドラインから

# startx

と入力すると無事Xが立ち上がって、なぜだか勝手にGNOMEが立ち上がりました。
画面はきちんと1280*1024で表示されています。


今日はとりあえずここまでにしました。
本当はKDEにしたかったり、通常のインストールが完了した場合は現れる、
GUIのログイン画面(セッションも選べる)を表示させてログインしたいのですが、
(現状ではコンピュータを立ち上げるとCUIのログイン画面が立ち上がり、
そこからログインしてstartxのコマンドを入力して立ち上げます。
Xを終了しても、またコマンドラインの画面に戻ります)
この辺の設定は今後行っていきたいと思います。
(今本を見ていたらディスプレイマネージャというのを使うと上のようなGUIのログイン画面が出せるのですね。)