古代の土器研究会第8回シンポジウム『聖武朝の土器様式』2日目

今日は昨日に引き続き上記シンポジウムへ参加してきました。


午前中から午後の最初の発表までが地方の事例報告。
その後討論会でした。


個々の事例報告はばらつきがあるものの、
割と意識の高い人が多くて、興味深く聞くことが出来ました。
しかし、討論会の方はちょっと難有り。
はじめに、個々の報告の要点をそれぞれの発表者にもう一度聞き直したのは時間がもったいなかったかなと。
最終的に時間がオーバーして、会場からの質問を受け付ける時間が取れなかったのは、
議論を深めるうえではマイナスだったような気がします。
個々の発表の際におおむね質問を受け付けなかった以上、討論の際には受け付けるべきだったと思います。
(ただし、質問を受け付けて発言する人がいたかどうかは疑問ですが。質問用紙は一枚も提出されなかったし)


あとは、これは根本的なテーマ設定にも関わってくるので難しい問題ですが、
やはり論点が漠然としていたのではないでしょうか。
結局討論といっても、報告者間の議論はほとんど無く、司会者と報告者の一対一が多かった気がしました。
個々の報告を繋ぐような、(ある意味わかりやすい)問題設定がなされなかったからでしょうか。
この辺は課題として残ったのではないかと思います。
まぁ時期的に難しい時期ではあるんでしょうけどね。
終了後にどなたかがおっしゃってましたが、
都城から話を振ったのがマズかったというのは、その通りだと思いました。
むしろここは視点を変えて、せっかく地方の発表をしてくれているのだから、
地方から都城の方に対して何か提言をして議論をはじめても面白かったのかもしれません。
(コレも理想論で、現実的には難しかったのかもしれませんが。それに、文句しか出ない可能性も…。)


再び浅学非才の身でありながら、出過ぎた発言を失礼いたしました。
今後の研究会の展開に期待しております。