後日談 機器・ソフトウェア展示編

いくつかの企業がいらっしゃってプレゼンをしてらっしゃいました。
自分は学生なので、今のところはそういった企業の方々のビジネスには
これっぽっちも貢献できないのですが、
それでも色々質問させていただきました。
皆さん大変親切に応対してくださって、感激です。
いつか皆様のお役に立てる日が来ますように。


文化財行政サポート系のソフトウェア等については、
自分はそういう業務に今現在携わっているわけではないので、
あまり多くの時間は割かなかったのですが、
遺構・遺物の3次元データ採取のための技術については色々見させていただきました。
オモシロイ!!
様々なアプローチが試みられていますね。


圧巻だったのが、トータルステーションにデジカメを内蔵してしまったモノ!
タッチパネル式の液晶画面が付いていて、Windowsが動いています!
30万画素クラスのデジカメから取得した画像情報とトータルステーションで採取した位置情報をリアルタイムに連動させてしまいます!
スゲー!!
他にも、デジカメで撮った画像だけで3次元情報を生成できるソフト(これは以前から知っていましたが、かなりバージョンアップしていました)なんかもありました。


解析ソフトに関しては僕自身の予備知識不足で消化不良気味。
凄いことが出来るんでしょうけれども、
分析の素になるデータの整備が進んでいない、もしくは1から自分で入力しないと分析できないという状況なので、
まだ空間分析、というところまでイメージが到達しませんでした。
情けない…。


色々あった中で、実は一番面白かったのは画像に註(アノテーション)をつけ、管理するソフト。
現在の自分の想像力の範囲内で直感的に「オモシロイ!」と思えました。


考古学では画像を生成することが日常的に行われ、
それを分析するのが主たる作業となっていますが、
その分析の部分を、コンピュータを導入して本格的に支援してくれそうな感じがしました。
しかも色々なことができるのにブラウザベースで出来るんです!
これなら特定のOSに依存しないし、ネットワークの利用もスムーズです。
実際、ネットワークの利用も試験段階に入っている模様。
画像を用いて、リアルタイムに、違う場所にいる複数の人があれこれと作業できるなんて!
素晴らしい!
このソフトは考古学の次のステップを予見させてくれるような気がしました。