後日談 研究発表編

研究発表の方は、同志社の鋤柄先生の概説的なお話でスタート。
GISについて素人な自分はこの話だけでもかなり楽しんで聞くことが出来ました。
「調査に当たって現場から紙と鉛筆を排除」だなんて!?スゴイ!
発表スタイルが、ノートパソコンを使用しているのですが、
プレゼンテーションソフトを利用するのではなく、
一太郎ファイルを普通に立ち上げて順次スクロールさせていくという斬新(?)なスタイルだったのも印象的でした。
印刷しないレジュメ?


そして、もう一人の同志社の先生である津村先生の発表は、
GISを利用した具体的な活用事例。
GISを利用した分析はこのようにやるのかぁ…とひたすら感動。
冒頭でかなり突っ込んだ問題設定を行っていて、
高い問題意識で分析を行えば、GISはこれだけの結果を示してくれるのかと感心させられました。


最後の大阪工業大学の吉川先生は工学系で都市計画の専門家でしたので、
歴史学に特化した内容ではありませんでしたが、
歴史系のリソースをどのように活用するのかについて具体的な例を見せてもらったような気がします。
特に、建築物の再現についてはさすが専門だけあって凄まじいモノが…。
圧倒されっぱなしでした。


ただ、津村先生の発表にしても、吉川先生の発表にしても、
その背後には膨大な量のデータが入力されている結果であるということはすごく感じました。
膨大な1次データの入力があって、初めてこれだけの分析が展開できるのだということ。
その、1次データの入力をいかに効率的に行うのか、
それは「企業秘密」なのかもしれませんが、
コツがあれば聞いてみたかった気がします。
「怠けようとしないでコツコツデータ入力せんかい!」と怒鳴られそうですが…。


結局どの分野でも地道にやらなければいけないということですね…。