ziroさん中山道を往く

ようやく念願叶ってziroさんの「街道を行く」シリーズ(勝手に命名)にお供することが出来ました。
報告が遅くなりましたが、アップさせていただきます。
ziroさんによるリポートは→こちら


まずは今回歩いた行程。

僕のGPSではトータル35kmとなっていました。



これが断面図。
緑色の領域が50mメッシュ(標高)データによる標高値。
赤線が実際の取得データですが、高度校正がうまくできてませんね…(汗)。


7:30に守山駅に着。
既に本日ご一緒させていただくN島さんが一番にいらっしゃっていて、
朝ご飯をほおばってらっしゃいました。
しばらくしてziroさんも到着。



駅前で準備をして出発!


予報では止むと言うことでしたが、実際は雨が結構強く降っています。傘を差して歩きます。
まずは前回ziroさんとN島さんが歩かれたところまで戻りました。
駅から北西にしばらく行ったところに旧街道が走っています。



守山宿の町並みです。



守山宿のはずれにある今宿一里塚。
滋賀県内では唯一現存する一里塚だそうです。



てくてく歩いて草津宿に到着。
ここが中山道東海道が分かれる追分です。
ここでziroさんとN島さんの長かった中山道の旅は一応終了。
ここからは東海道を京へとひた走ります。

ziroさん。
ポイント毎で必ずメモを取っていらした姿が印象的でした。



草津宿のはずれにある立木神社。
境内には狛犬のような鹿の像が沢山。
武甕槌命が主神なので鹿嶋の神鹿が大勢いるそう。



またしばらく進んだところで、野路(萩)の玉川に出会いました。
日本六玉川の一つで、平安から鎌倉時代にかけて数々の文学作品に登場しているそうです。


この後、瀬田丘陵の細かいアップダウンに苦しめられつつ、
近江国庁、建部神社に立ち寄り、


ようやく勢多の唐橋に到着です!
ここでようやく本日の行程の約半分。
この事実に複雑な気分…。


石山駅を通過して、
膳所城下町に入ります。
しかしここが曲者でした。
さすが城下町。
見通しは悪い、道は(わざと?)曲がりくねっている、市街地化していて面影がない…。
テンション下がりまくりです…。


迷路のような城下町を抜けて、
大津の中心街に入ると山が迫ってきます。
それと共に傾斜もきつくなり、雨が再び降りだしました。
しかもこの時で既に12時をとっくに回っています。
お腹も空いて、テンションは下がる一方。
ともかく、一路逢坂山を目指します。



そしてつ・い・に!
逢坂関につきました。
今日一番の難所でした。
個人的には念願の逢坂関に来られて、かなりテンションが上がりました。


峠から少し山科側に下がったところにある、
かねよ うなぎ きんし丼 | 日本一のうなぎ 逢坂山かねよ | 滋賀県大津市」で遅めのお昼ごはんとなりました。
僕は全然知らなかったのですが、有名なお店みたいですね。
歴史も古いようで…(明治5年操業だそうです)。
ただ、ネットで調べると、京都の新京極にも同名の別のお店があり、
そちらも鰻屋さんのようですので、何らかの関係があるのかも…。
それにしてもなんで峠で鰻なんだろう…?
琵琶湖で養殖しているわけでもないだろうしなぁ…。


「日本一」を謳う鰻はさすが。
メチャメチャ美味しいですよ!!

肝吸も頂いて精を付けます。

ごちそうさまでした。
あっという間に食べちゃいました。



お部屋は個室に通していただき、
文人墨客のような気分に。
窓から切り取られた風景が絵画のようです。
お庭は、低く立ちこめた雲と雨露に濡れ、
冬枯れの風景がモノクロームな雰囲気でした。
個室でのんびり出来たので、
身体も伸ばせ、十分にほぐすことが出来ました。


さぁ!改めて出発です!


狭隘部は現在も同じ場所を交通の大動脈が幾重にも通っているので、
古い道筋はほとんど残っておりません。
その辺りが残念。
たぶん逢坂関の辺りも、本来の道はもっと高いところにあったのでしょう。
今は太い道路を通すのにだいぶ山を削っています。


山科盆地に下りても、しばらくはしぶとく大津市が続きます。
眺めは良いです。
山科駅周辺まで来ると、町並みや風景から、さすがに京都が近くなってきた感じが伝わってきます。
ただ、この辺は市街地化してしまっており、
古い建物はチラホラ残るものの街道の風情はあまりありません。
あまつさえ、現在の国道の抜け道となっており、
自動車の通行が頻繁でゆっくり楽しめる状況ではないところが残念です。


御陵を過ぎるといよいよ本日最後の登りが迫って参ります。
国道は避けて、おそらく古い道だろうと思われる、
南側の、住宅街の中を抜ける細い道を辿ります。
結構斜面にストレートに登っていく道ですね…。
振り返ると山科盆地が綺麗です。
この辺りになると天気も晴れ間が見えてきて、
後は下るだけという気分も手伝い、足取りも軽くなってきます。



峠の少し手前には、木食上人が整備したという亀水不動。
この亀の意匠にziroさんとN島さんが大盛り上がり。
撮影会になってました。
滾々とわき出る清水は冷たくて美味しい!


日ノ岡の峠を越すと、目の前に京都盆地のパノラマが広がります。
ようやく到着しました…。
蹴上の急坂を一気に下り、真っ直ぐに鴨川を目指します。
この辺りになると何かの用事で来たことがあるような場所になってきて、
風景も見慣れたものになります。
でも守山から歩いてきているという非現実感がいつもの風景を奇妙に脚色します。


そして…そして…
三条界隈の雑踏が目の前に見えてきました!
遂にゴールです!!
三条大橋の真ん中まで行ってみんなでバンザイ!!
熱い握手を交わしました。
その後、川原に下りて記念の写真を撮り、
無事今回の旅を終えることが出来ました。

お疲れ様&お世話になりました。


ちなみに、アスファルトの上を歩くのは想像以上にダメージがありますね。
(雨だったので、心配して防水性を見込んでトレッキングシューズで行ったのも失敗の原因。やっぱり舗装道路はスニーカーですね。)
一晩経ったら腰にまでダメージが来ました。
山歩きではさすがに腰にはダメージが来ないなぁ…。


さぁ、次のziroさんの旅はどうなるのでしょうか?
東へ?西へ?
僕も、せっかくなので、今回いただいたバトンをどこかに延ばせればいいなと思っていますが…。
ziroさんはしきりに奈良へ延ばすようオススメしていましたが…。
自転車で行ってみようかな?