音が出た!

先日から使っているDebianですが、
ただ単にインストールしただけでは我が家のシステムでは音が出なかったのです。
(まぁ研究に使うだけならサウンドは必要ないと言われればそうなんですけどね)
画面表示の問題が解決したので、次はサウンドだなと思っていたのですが、
忙しくてなかなか手が付けられませんでした。


今日は時間があったので格闘してみました。
とりあえずLinuxにはOSSALSAという2つのサウンドシステムがあるみたいなんですが、
最近のディストリビューションではより高機能なALSAの方が良さそうなので、
何とかこちらを組み込もうと思いました。


最初に僕の家のシステムを軽く紹介しておきます。
CPU:Athlon64 3200+(Venice)
Motherboard:GIGABYTE GA-K8NSNXP-939
chipset:nForce3
です。
この場合、サウンドオンボードで、AC97コーデックのALC850というチップで処理されているようです。


当初、Debianを「デスクトップ環境」で普通にインストールしただけでは、
音がまったく出ませんでした。
どうもサウンドデバイスドライバが読み込まれていないみたいでした。
nVidiaからドライバが提供されているかと思ってWebサイトに行ってみたのですが、
Linux用のデバイスドライバは提供されているものの、Fedora用やRed Hat用のばかりで、
Debian用のものは用意されていませんでした。
また、いろいろ調べていくと、Intel8x0用のデバイスドライバが使用できるらしいということがわかったのですが、
まずもってそれはどのようにして手に入れるのかがわからず、
また、仮に手に入ったとしてもどうやって組み込めばいいのかもわからない状況でした。


まずは先日買ったDebianの本を参考にしようと思ったのですが、
有益な情報が載っていません。
「11章 カーネルとデバイスの制御」で、デバイスドライバの設定は手動でモジュールを登録するという方法しか紹介されていません。
確かにOSの勉強のためにはこうしたゴリ押しの力業で解決する方法(いや、むしろ正当な方法か…?)を採った方がいいのかもしれませんが、
僕のような初心者が下手にこの辺の部分を触ると、
これまで頑張ってここまでたどり着いた設定を破壊しかねないので、
もう少しスマートな方法はないものかと模索していました。
GoogleでWebを検索したり、さまざまなドキュメントを読んでみたりしたのですが、
どれもある程度Linuxに精通している人が書いているようで、
上記のゴリ押し方法に近いやり方ばかり紹介されていて
(まぁ当たり前か…それが正統なやり方だもんね)いまひとつ理解できませんでした。


そこで、(本来はこれがいちばん最初に試されるべき方法なのですが…)おとなしくパッケージマネージャに頼ることにしました。
僕は現在Debianのバージョン3.1をKDEで使っていますが、
その場合、パッケージマネージャはメニューの「システム」の中に「Kpackage」と「Synaptic」の2種類があります。
どちらを使ってもいいのですが、今回はSynapticを使っています。


パッケージを選択するリストを「セッション」で表示している場合、
「マルチメディア」というジャンルの中に、サウンド関係のパッケージは存在しています。
ここで表示されるリストの中に「alsa」という文字列を含んでいるものがいくつか存在しますが、
それらが目的のパッケージです。ただし、全て必要な訳ではありません。
僕は最初ビビってあんまりたくさん選択したらまずいだろうと思って、
alsa-base」と「alsa-utils」しか選択しなかったのですが、
それだとうまくいきませんでした。
そこでよくわからなかったのですが思いきって、
上記に加えて「alsa-modules-2.4-686」と「alsa-modules-2.4.27-3-686」、「alsa-oss」、「alsa-source」も選択してインストールしてみました。
その後再起動してみると、起動途中に見事に起動成功のサウンドが鳴るじゃありませんか!!
すごい!


結局、上記に示したパッケージをインストールすればサウンドが鳴ることはわかりました。
しかし、最終的にどのパッケージが必要で
実際にはどのパッケージは不必要だったのかというのはわかりません。
また、結局のところパッケージマネージャを使ってしまったので、
手動でモジュールを登録してデバイスドライバを組み込む、という方法はいまだ習得しておりません。
いかんなぁ…。


ともあれ、パッケージマネージャの素晴らしさを再認識させられた日でした。


なにはともあれこれで音もうまく出るようになりました。
ようやくデスクトップとして使える環境が整ってきました。
本来的にはこのあたりもインストール時に自動でやってくれたらいいのですが、
Linuxの場合はあまり余計な環境を自動で整備してしまうことは嫌われているのかもしれないので、
仕方ないのかもしれません。
でもWindowsMacなどのデスクトップ環境に慣れてしまっている人間にとっては、
やっぱりこういうところで敷居の高さを感じてしまいます。


まぁともかくも成功したからいいや。
また明日もいろいろいじくってみよう。