東之宮古墳

埋め戻し途中の東之宮古墳を無理言って見せてもらってきました。
今年も見に行きたかったのだけれど、いろいろ忙しくなってしまってこの時期に。
ここの古墳は遺跡そのものもスゴイのですが、調査方法も実験的ですごく勉強になります。
今回訪れたときにはLeicaの3次元レーザースキャナで地形測量をしていました。


今年はくびれ部の調査区が圧巻でした。
基底石がずらりと並んでいてきれいなくびれ部を形成し、
その上にはまるで石垣のように整然とチャートの角礫が積まれています。
本当に圧倒的な風景でした…。
デジカメが壊れていて写真が撮れなかったのが残念。
あとは前方部の土取りされた部分がキレイにされていて、断面が観察できるようになっていましたが、
なかなか地層の判断は難しそうでした。
また、墳丘基盤がどうなっているのか、という調査もなかなかおもしろい成果が上がっていました。
やはり100%盛土のようです。スゴイ…。
そして、墳丘下に広く分布している腐れ礫を含んだ赤や黄色のカラフルな堆積層。
これも非常に多くの問題をはらんでいるようです。


この古墳、掘れば掘るほどわからないことが次々出てくる遺跡です。


見学が一段落したあとはZiroさんとしばしおしゃべり。
またいろいろとためになるお話を聞かせていただきました。
そして新プロジェクトの話も…。
いつも思うのですが、Ziroさんは行動に移されるのが早い!
僕も見習わなければ…。


関係者の皆様、楽しいひとときをありがとうございました。


帰りは一駅歩いて鵜沼から電車に乗車。
古墳から下りてきた後は、犬山橋を歩いて渡るのが大好きです。
あの橋の上やたもとから眺める木曽川の風景がたまらなく好きなんですよね。