Garmin eTrex20Jの各GPXファイルの内容について

先程、職場が購入したeTrex20Jを少し触れたので、その時に気がついたことのメモ。
※ただし、GPSConciergeさんから購入しており、おまけとしてOpenStreetMapの地図が入った状態のMicroSDカードを挿しておいていただいたので、MicroSDの方のフォルダ構造は他の販売店から購入したものとは異なっている可能性もある。

eTrex20Jは、USBマスストレージモードでUSBでPCと接続すると、本体内蔵メモリが2GBで「GARMIN」というドライブネームで見える。一方、MicroSDカードの方は、別のドライブとしてリムーバルディスクとして見える。

まずGARMINのドライブの方は直下に「Garmin」というフォルダがあり、その下にさらに多数のファイルとフォルダがある。その中の「GPX」というフォルダ内に「Current」というフォルダと「ポイント_12-05-09.gpx」「Garmin Waypoints.gpx」「BirdsEye Demo.gpx」というファイルがある(「BirdsEye Demo.gpx」はデモデータなので無視)。「Current」フォルダ内には「Current.gpx」があり、これが現在の軌跡が保存されている。

「ポイント_12-05-09.gpx」と「Garmin Waypoints.gpx」は、ウェイポイントだけが保存されているGPXファイルだが、前者がその時取得したウェイポイントを保存しているものであり、後者はGarminの本社、ヨーロッパ支店(イギリス)、アジア支店(台湾)の位置を示すウェイポイントが格納されていた。

MicroSDの方は、直下に「Garmin」フォルダがあり、その中の「TRK」フォルダ内に「20120509.gpx」というファイルが生成されており、これが本日とったログの全てのトラックポイントが含まれている。トラック同士はGPXの規格によって、タグの間に挟まれた範囲が一つのトラックを示す。

「軌跡管理」のメニューから、「現在の軌跡消去」をすると、現在画面で進行中の軌跡は消去され、リセットされる。ただし、これを行うことで、MicroSDの方のGPXファイル内ではトラックが分けられて、タグが付与され、タグ内にACTIVE LOGxxxxというような名前が付けられる。


eTrex20J(及びこのシリーズ)は、単一のGPXファイル内にトラックポイントとウェイポイントを同時に持たなくなったようだ。それぞれ別のGPXファイルとなっている。
軌跡の管理としては、MicroSDの方には日付単位でその日のすべての軌跡が、タグ付けによって区別されて保存されている。また、最新の軌跡についてのみ、本体の記録領域の方に保存される。
ウェイポイントについては、基本的に本体側の記憶領域にのみ保存されるようだ。

GRASS-GIS 開発版、バージョン7のコンパイル その3

id:Say-no:20120130#1327939635 、 id:Say-no:20120130:1327939635 の続き

メモ

CFLAGS="-O3 -Wall -Werror-implicit-function-declaration -fno-common -fopenmp" LDFLAGS="-lgomp" ./configure --with-tcltk-includes="/usr/include/tcl8.5" --with-freetype-includes="/usr/include/freetype2" --with-openmp="yes" --with-wxwidgets="yes" --with-X11="yes" --enable-debug --enable-64bit --with-libs=/usr/lib --with-cxx --with-readline --enable-largefile=yes --with-proj-share=/usr/share/proj/ --with-geos=/usr/local/bin/geos-config --with-cairo --with-postgres=yes --with-sqlite=yes --with-python=yes --with-opengl-libs=/usr/include/GL --with-ffmpeg=yes --with-ffmpeg-includes="/usr/include/libavcodec /usr/include/libavformat /usr/include/libswscale"

で、

checking whether to use PostgreSQL... yes
checking for location of PostgreSQL includes... 
checking for libpq-fe.h... no
configure: error: *** Unable to locate PostgreSQL includes.

って言われる。

GRASS-GIS 開発版、バージョン7のコンパイル その2

昨日の記事id:Say-no:20120130#1327939635の続き。
昨日の段階のソースで引き続きテスト。
今日のトライでは、以下のようにやったところconfigureが通った。
昨日の宣言通り、ようやくconfigure結果でopenmp=yesとなった。単純にオプションに--with-openmp="yes"をつければ良かったらしい…orz。

 CFLAGS="-O3 -Wall -Werror-implicit-function-declaration -fno-common -fopenmp" LDFLAGS="-lgomp" ./configure --with-tcltk-includes="/usr/include/tcl8.5" --with-freetype-includes="/usr/include/freetype2" --with-openmp="yes"

その結果、

GRASS is now configured for:  x86_64-unknown-linux-gnu

  Source directory:            /usr/local/src/grass_trunk
  Build directory:             /usr/local/src/grass_trunk
  Installation directory:      ${prefix}/grass-7.0.svn
  Startup script in directory: ${exec_prefix}/bin
  C compiler:                  gcc -O3 -Wall -Werror-implicit-function-declaration -fno-common -fopenmp 
  C++ compiler:                c++ -g -O2
  Building shared libraries:   yes
  OpenGL platform:             X11

  MacOSX application:         no
  MacOSX architectures:       
  MacOSX SDK:                 

  Tcl/Tk NVIZ:                yes

  BLAS support:               no
  C++ support:                yes
  Cairo support:              yes
  DWG support:                no
  FFMPEG support:             no
  FFTW support:               yes
  FreeType support:           yes
  GDAL support:               yes
  GEOS support:               no
  JPEG support:               yes
  LAPACK support:             no
  Large File support (LFS):   yes
  libLAS support:             no
  MySQL support:              no
  NLS support:                no
  ODBC support:               no
  OGR support:                yes
  OpenGL support:             yes
  OpenMP support:             yes
  PNG support:                yes
  POSIX thread support:       no
  PostgreSQL support:         no
  Readline support:           no
  Regex support:              yes
  SQLite support:             no
  TIFF support:               yes
  Tcl/Tk support:             yes
  wxWidgets support:          no
  X11 support:                no

こんな感じになった。
どうも、configureのオプションに--with-○○="yes"としてあげればいいみたい。
というわけで、環境は整えてないなぁ、と思いつつ、ダメもとで--with-wxwidgets="yes"とやってみると案の定怒られて、

checking for wx-config... no
configure: error: *** couldn't find wx-config

  	  	  wxWidgets must be installed on your system.
  
                  Please check that wx-config is in path, the directory
                  where wxWidgets libraries are installed (returned by
                  'wx-config --libs' or 'wx-config --static --libs' command)
                  is in LD_LIBRARY_PATH or equivalent variable and
                  wxWidgets version is 2.8.1 or above.

こんな感じのエラーが…。
明日以降、このへんをもう少し調べていきたい。


追記
libwxgtk2.8-dev及びその依存関係パッケージを入れたら、

wxWidgets support:          yes

になった。なーんだ。
明日はいよいよコンパイルかな?

GRASS-GIS 開発版、バージョン7のコンパイル その1

今日の段階でsvnリポジトリからチェックアウトして手に入るソースで、Ubuntu11.10(AMD64アーキテクチャ)上でのconfigureが通ったのでメモ。

sh ./configure --with-tcltk-includes="/usr/include/tcl8.5" --with-freetype-includes="/usr/include/freetype2"

結果としては

GRASS is now configured for:  x86_64-unknown-linux-gnu

  Source directory:            /usr/local/src/grass_trunk
  Build directory:             /usr/local/src/grass_trunk
  Installation directory:      ${prefix}/grass-7.0.svn
  Startup script in directory: ${exec_prefix}/bin
  C compiler:                  gcc -g -O2
  C++ compiler:                c++ -g -O2
  Building shared libraries:   yes
  OpenGL platform:             X11

  MacOSX application:         no
  MacOSX architectures:
  MacOSX SDK:

  Tcl/Tk NVIZ:                yes

  BLAS support:               no
  C++ support:                yes
  Cairo support:              yes
  DWG support:                no
  FFMPEG support:             no
  FFTW support:               yes
  FreeType support:           yes
  GDAL support:               yes
  GEOS support:               no
  JPEG support:               yes
  LAPACK support:             no
  Large File support (LFS):   yes
  libLAS support:             no
  MySQL support:              no
  NLS support:                no
  ODBC support:               no
  OGR support:                yes
  OpenGL support:             yes
  OpenMP support:             no
  PNG support:                yes
  POSIX thread support:       no
  PostgreSQL support:         no
  Readline support:           no
  Regex support:              yes
  SQLite support:             no
  TIFF support:               yes
  Tcl/Tk support:             yes
  wxWidgets support:          no
  X11 support:                yes

現状でまだOpenMPがyesになっていないので、次はこれを有効にできるようにトライ。
後はwxWidgetsもyesにしたい。

GDALのマニュアルの翻訳者募集中!!

※これは、FOSS4G Advent Calendar 2011( http://atnd.org/events/23085 )の企画に合わせての投稿です。ぜひ他の方のエントリーも御覧下さい。


GISでラスタファイル(例えばGeoTIFFとかですね)を扱うときに色々と重宝するツールがGDALです。
公式サイトは http://gdal.org/ こちらですが、ライブラリなので、単体でここからダウンロードしてインストール、使用ということはほとんど無く、
普通はもっとデカいGISソフトウェア(例えばGRASS-GISとかQuantumGISとか)に同梱されていて、ファイルのインポート/エクスポートに利用されていたりします。
もしくは、Linuxディストリビューションのパッケージ管理システムやOSGeo4Wで依存関係で勝手に入ったりします。


読み方は揉める事が多いですが、古い人は「ジーダル」とか「グーダル」って発音します。
でも http://trac.osgeo.org/gdal/wiki/FAQGeneral#WhatdoesGDALstandsfor こちらの記述を見るかぎり、「グードル」もしくは「ジードル」(最後の部分はドールと伸ばしてもいいかも)と発音するのが正しいようです*1


で、このGDALですが、それ自身も便利なツール群を持っています。
それが「GDAL Utilities」とか「GDAL Utility Programs」とか呼ばれるものです*2
こいつがとても強力で、その威力は例えばTagchan.netさんのこちら( http://www.tagchan.net/blog/2009/02/gsi_dem_gis.html )とかこちら( http://www.tagchan.net/blog/2009/03/gdal_translate_warp.html )とかこちら( http://www.tagchan.net/blog/2009/08/gdalwarp_mosaic_tile.html )のエントリを見れば一目瞭然でしょう。


で、その便利なツール、マニュアルがあって、これだけ使われてるんだから*3、当然日本語訳もあるでしょう!!


……orz


いや、あったんですよ、かつては。しかし……
https://twitter.com/#!/Say_no/statuses/78645254525427712
このリンク先に行くと…「サーバが見つかりませんでした」……orz
こういうことらしいです……orz
で、せっかく便利に参考にさせていただいていたのに、もうアクセス出来ないので、仕方ないから自分たちで作るか!!と、
@YFuruchin_さん@gi_scienceさんら、北の精鋭部隊の方々とやり始めようとしています。


とりあえず、FOSS4Gに関係することなら誰でも自由に使えるOSGeo.jpのWikiを使わせてもらって、
たとえばgdalinfoコマンドのマニュアルページ( http://gdal.org/gdalinfo.html )だったら、
こんな感じ( http://www.osgeo.jp/wiki/index.php/Gdalinfo )(まだ未完成です)で翻訳していこうかな、と思っております。
ですので、絶賛協力者募集中です!!
ぜひ我こそは!!という方は、上記Wikiにアカウントを作っていただいて、どんどん進めちゃってください!!*4
きっと翻訳していく過程でとっても勉強になると思いますよ!!


皆様よろしくお願いいたします!!

*1:最初に指摘されたのはhttp://d.hatena.ne.jp/vec2ras/さんだったなぁ…(遠い目)

*2:どーでもいいんですが、これ呼び方統一してくれないんですかね?公式サイトでもリンク元とリンク先で2つの呼び方が併存しています。

*3:かの有名なE社の「A」GISにも含まれてるそうですよ、奥さん!!

*4:あ、扉ページ作ってまとめなきゃ…

gdalwarpのオプション指定

$ gdalwarp  -wm 1024 -co 'BIGTIFF=YES' -multi -s_srs EPSG:番号 元ファイル名 -t_srs EPSG:番号 生成したいファイル名

-wmオプション : 使用を許可するメモリ量。デフォルトだとめっちゃ少ない。指定はMB単位で。


-coオプション : 使用するドライバ名。ここでは4GBの壁を越える為にBigTIFFをONにしている。ドライバ名はシングルクォーテーションマークで囲む。


-multiオプション : マルチスレッドをONにする。


ちなみに、EPSGコードで、TOKYO測地系は4301、JGD2000/UTM zone 53Nは3099。